渋谷の歴史
渋谷再開発の歴史
当時の渋谷駅は地上だけでも東横線、JRの山手線と埼京線、東京メトロ銀座線の駅が密集しており、それぞれ建設時期の違いからか段差も多く、また老朽化も著しいということで、建て替えはするのは時間の問題でした。
渋谷はその名前が示すとおり、地形が谷のようになっています。そういった地形の利点を活かしきれてない部分も多く、再開発の課題のひとつとして「高低差の克服」があげられています。
発表当初は情報も錯綜して「250メートル級のツインタワーができる」といった報道があったり、そもそもこれほどの大規模な再開発が実現するかどうか疑問の声が上がったりもしていました。
また、大規模な駅ビルが完成することにより、人の流れが駅で止まってしまうのではないかという不安や、渋谷の魅力を奪ってしまう可能性があるのではという声もありました。
また、大規模な駅ビルが完成することにより、人の流れが駅で止まってしまうのではないかという不安や、渋谷の魅力を奪ってしまう可能性があるのではという声もありました。
では、渋谷の魅力とは一体?
渋谷駅は谷底の位置にあり、人々が坂を登るように周囲を回遊していくことで、自然と周辺の商業施設や小規模な路面店が賑わっていました。そうした回遊性の高さが、渋谷の魅力の源泉となっているのでしょう。
計画の概要は、渋谷駅の跡地に地上46階・地下7階・高さ約230mの「東棟」、地上10階・地下2階・高さ約61mの「中央棟」、地上13階・地下5階・高さ約76mの「西棟」を一体的に建設する、というもの。発表時の概算では約2000億円の事業規模で、周辺の開発事業もあわせると1兆円を超えるほどの大事業になるのでは、という声も。
再開発を主導する東急にとっては、東急線のターミナル駅である渋谷駅の価値向上は不可欠であり、利便性向上で集客力もあがると予想されることから、再開発を歓迎する声も多くあります。
そして2013年3月15日、東急東横線渋谷駅は地下5階へ移設され、東京メトロ副都心線との相互直通運転が開始されました。現役を引退した渋谷駅は、期間限定のイベントスペース「SHIBUYA ekiato(エキアト)」として利用され、5月の利用終了ののちに解体されるそうです。