現在の治療費と異なる場合がございます。最新の治療費は料金表をご確認ください。
<仮歯とは?>
仮歯とは、歯を治療する際に一時的に装着する人工的なかぶせ物のことをいいます。
レジンという歯科用のプラスチックの材料でできたものになります。
仮歯の期間を経て、最終的なかぶせ物へと移行していきます。
<仮歯の役割>
では、なんで仮の歯をわざわざ入れる必要があるのでしょうか?
仮のものでなく、さっさと最終的なものを入れて治療を終わらせてよと思ってしまいますよね。
実は、仮歯には仮歯にしかできない非常に重要な役割を担っています。
その代表的な役割を挙げていきますね。
●外部からの刺激から守る
神経が残っている歯の場合は、むき出しの状態だと温熱刺激や歯ブラシの刺激などで痛みが出てしまいます。
●歯の移動を防ぐ
スペースが存在すると歯は動いてきます。最終的なかぶせ物が出来上がるまでの間に歯が動いてしまわぬように仮歯を入れておきます。
●食事をしやすくする
●見た目を良くする
特に前歯の治療中にかぶせる歯がない状態ですと審美性を大きく損ねてしまいます。治療期間中でも見た目を気にせず過ごすためにも仮歯は重要な役割を果たします。
●最終的なかぶせ物をする前の評価をする
最終的なかぶせ物に置き換える前に、仮歯で本当にその形態でよいのか、歯ぐきの状態はどうか、清掃性はどうかなどを確認し評価します。
<仮歯の金額と期間>
当院では仮歯治療は保険が効かない自由診療となります。1本あたり5,500~8,800円(税込)となります。仮歯をつけている期間は歯や歯ぐきの状態によって変わります。
最終的なかぶせ物が入るまでの間の仮歯であれば、1-2週間くらいの期間で済みます。しかし、歯の根の治療が必要な場合や歯周病が重症化している場合ですと数ヶ月以上かかることもあります。
<仮歯を入れたあとに気をつけること>
●硬いものを噛まないようにする(仮歯はプラスチックでできていて割れやすい)
●ガムやキャラメルなどの粘着性のあるものを食べない(仮歯は仮付け用の接着剤でつけるので外れやすい)
●デンタルフロスの使い方(入れた方向に引き抜くと外れる可能性があるためフロスは横に引き抜くこと)
●仮歯を意識しすぎない(あまり仮歯を意識しすぎると顎の調子が悪くなったりかみ合わせが悪くなることがある)
<仮歯を入れてから痛い>
仮歯の適合が合っていない、高さが合っていないなどの可能性が考えられます。
かみ合わせが合っていない、痛いまま過ごすと他の部分にも影響が出てくるので早めに調節してもらいましょう。
仮歯はあくまで仮歯です。長期間使用していると仮歯自体が削れてきたり、色や臭いがついてきたり、歯に負担がかかったりします。
仮歯が問題なく使えているからといって通院をやめることは絶対に控えましょう。
<仮歯が欠けたり取れてしまったら?>
できるだけ早くかかりつけの歯科医院へ行きましょう。
仮歯は脆く、仮の接着剤でつけているため、欠けたり取れたりしやすいです。
すぐに修正できる素材でできているため、欠けたり取れたりした部分が手元にある場合は持参してください。
仮歯を用いた症例①
基礎情報
年齢・ 性別 |
50代・男性 |
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主訴 | 上の前歯の歯ぐきが腫れている |
治療内容 | 右上1・2番 左上1・2・3番 ジルコニアステイン ブリッジ(右上1、左上1番は欠損) |
治療期間 | 前歯以外の虫歯治療や歯周病治療も含めて約1年 |
治療費 | 110,000円(税込)×5本 合計:550,000円(税込) |

治療前 | 初診時、前歯のかぶせ物の周りに多量の歯石が付着し、歯周病が進行している状態。 |
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治療中 | かぶせ物を外し、仮歯に置き換え、歯周基本治療を徹底して行い、歯ぐきの状態もだいぶ改善してきました。 |
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治療後 | 歯ぐきの状態が改善傾向にあるのを確認した上で最終的なかぶせ物の型取りを行い、完成に至りました。 患者様にも歯の色や形を確認していただきながら、作成しました。 今回は、前歯の歯ぐきのラインを左右で合わせる歯周外科処置は望まれませんでした。セラミックの破折防止のため、就寝時にマウスピースの装着を指示しております。 |
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治療前 | 初診時、前歯のかぶせ物の周りに多量の歯石が付着し、歯周病が進行している状態。 |
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治療後 | 歯ぐきの状態が改善傾向にあるのを確認した上で最終的なかぶせ物の型取りを行い、完成に至りました。 患者様にも歯の色や形を確認していただきながら、作成しました。 今回は、前歯の歯ぐきのラインを左右で合わせる歯周外科処置は望まれませんでした。セラミックの破折防止のため、就寝時にマウスピースの装着を指示しております。 |
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