セラミックが欠けてしまった場合について
せっかく入れたセラミックのつめ物・かぶせ,物が欠けてしまったとの理由でご来院される患者さまは少なからずいらっしゃいます。セラミックが欠けたり割れたりする一番の原因がかみ合わせの強さにあります。
セラミックはお茶碗や湯のみと同じで硬度は高いが、落としたり強い衝撃が加わると簡単に欠けたり・割れたりしてしまいます。それは噛む力の衝撃に対しても同じことがいえます。特に夜間の歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は要注意です。
なぜなら、夜間の歯ぎしりや食いしばりは、自分の体重と同じ位かそれ以上の力が歯に加わるといわれているからです。*普段の食事の時はだいたいその半分ほどの力といわれています。いかに強い力かがお分かり頂けるかと思います。
その強い力からセラミックを守るためにも就寝時に装着するマウスピース(ナイトガード)を当院ではオススメしております。
欠けてしまった場合の対処法
小さく欠けた程度であれば、その箇所をセラミック専用の修理キッドで修復することも可能です。しかし、大きく欠けてしまっている場合やセラミックの種類によっては修理は出来ず、再製作が必要となってしまいます。
割れにくいセラミックへの変更
人工ダイヤモンドにも使用されるジルコニアという素材からなるセラミックです。
従来のセラミックよりも硬くて強度があるので、割れにくいセラミックとして注目されています。
ただし、色調の精度やかみ合う歯を削ってしまうなどのデメリットもあるため、担当の先生としっかり相談した上で決めるのがいいでしょう。
まとめ
セラミックを入れた歯がトラブルなく使えているのが1番ですが、万一、欠けてしまったり割れてしまったりした際には、かかりつけの歯医者さんをすぐに受診しましょう。
小さな修理で済むかもしれませんし、セラミックの保証期間がある場合には無償での新製ができます。いずれにせよ、欠けているけど気にならないしいいやと放置してしまうとその隙間から虫歯になってしまったり、破損範囲が広がったりと事態が悪化することが多いです。
気なる箇所がある方や一度自分のお口の中をチェックしてもらいたい方は当院までお気軽にご相談
ください。