質問
上の歯8本、ジルコニアクラウンを装着しています。
下の歯もジルコニアクラウンにしようかと思っておりましたが、下の歯は歯並びが良いのでラミネートベニアでもよいかな?と思っております。(10本)
そこで質問なのですが、
上にクラウンを装着した状態で、下にラミネートベニアを装着するのは問題ないのでしょうか。。(耐久性的に)
歯科医院に勤める友人に聞いたみたら、「割れちゃうと思う」と言われましたが、やはりそうなのでしょうか。
あまりクラウンとラミネートベニアの組み合わせをしている人が居ないので、、体験談があればとても嬉しいです。
ラミネートベニアとは
歯の表面を薄く削り、[つけ爪]のような感覚でセラミックの薄い板を歯に接着させる治療法のことをいいます。
ホワイトニングだけでは白くならない前歯の変色や、歯並びやすきっ歯の改善も軽度なものであれば短期間で修正することができ
ます。
こんな方にオススメ
・なるべく健康な歯を削りたくない
・短期間で歯を白くしたい方
・ホワイトニングで白くならない歯がある
・テトラサイクリン歯などの変色歯
・すきっ歯の方
・周りの歯と比べて小さい歯がある方
・前にやった治療のツギハギした箇所が気になる方
ラミネートベニアの
メリット・デメリット
メリット
・一般的なかぶせ物に比べ、削る量が少なくて済むため健康な歯を多く残せる
・ホワイトニングだけでは白くならない歯の変色を改善することができる
・治療が短期間で終わる。ホワイトニングと違い、色の後戻りの心配がない
・色だけではなく、歯の形も変えることができる
デメリット
・歯を少なからず削る必要がある
・削った刺激によりまれに凍みてしまうことがある
・かみ合わせが強かったり、強い力が加わった際に割れたり、欠けたりすることがある
セラミッククラウンと
ラミネートベニアの違い
セラミッククラウンとラミネートベニアに共通して言えるのは、歯の形や色を綺麗に仕上げることができるという点です。
ラミネートべニアは歯を削る量は抑えることはできますが、噛み合わせが強い方・歯並びや歯のねじれの大きな修復のは不向きです。
一方、セラミッククラウンは歯の周りを一周削る被せ物になるため、強度は増すが、歯を削る量は大きくなります。
しかし、前歯が出ている・ねじれ・傾きなどを改善することができます。
適応症例を見極め、患者様とご相談の上治療方法を決定していくことが大切です。
ラミネートベニア症例
現在の治療費と異なる場合がございます。最新の治療費は料金表をご確認ください。
右上前歯の色が気になる。見た目を綺麗にしたい。
基礎情報
年齢・ 性別 |
30代・男性 |
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治療内容 | 歯の表面を一層削り、 ラミネートベニアにて修復 |
治療回数 | 3回 |
治療費 | 110,000円(税込) |
Before
After
- 特記事項
- 治療後は、歯ぎしり食いしばりによるラミネートベニアの破折を防ぐために、マウスピースの着用を指導しております。
質問への回答
今回のケースですと、上の歯にジルコニアと呼ばれる人工ダイヤモンドでできた硬い素材の被せ物が入っているため、噛み合う下の歯が薄いラミネートベニアですと強度的な面で不安は大きいように感じます。
質問者様のお口の中の詳しい状態までは分かりかねますが、もし審美的に綺麗にしたい・より長持ちする素材を望まれるのであれば、上の歯と同じジルコニアの被せ物でやりかえをしたほうがいいかも知れません。
ラミネートベニアでやる場合に関しては、歯ぎしりに対する対策や噛み合わせには十分に配慮する必要があります。
いずれにしても、クラウン・ラミネートベニアそれぞれにメリット・デメリットがありますのでよく担当の先生とご相談の上治療方針を決めることをお勧めいたします。