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目次
知覚過敏とは
冷たいもので歯がキーンとしみることありませんか?
もしかすると知覚過敏かもしれません!!
知覚過敏とは、何らかの原因で象牙質と呼ばれる組織が露出することで、冷たいものや歯ブラシの刺激などで一過性の痛みを感じることをいいます。
知覚過敏の症状チェック
✔️ 歯ブラシの毛先が歯に当たると痛む
✔️ 冷たいものや熱いもので歯がしみる
✔️ 痛みは一時的ですぐ治まる
✔️ 歯ぐきが下がってきている
✔️ 歯ぎしり・食いしばりがある
当てはまる項目が1つでもあれば知覚過敏の可能性があります。
知覚過敏の主な原因
知覚過敏は歯の根の部分の「象牙質」と呼ばれる組織が露出することにより起こります。その象牙質内の細い管(象牙細管)を通って中の歯の神経に刺激が伝わることで知覚過敏を感じるようになります。
主な原因としては
①かみ合わせの異常
②強い歯ブラシ圧
③歯周病の進行に伴う知覚過敏
④虫歯治療に伴う知覚過敏
⑤ホワイトニングに伴う知覚過敏
⑥酸蝕症
⑦加齢
があります。
① かみ合わせの異常
歯ぎしりや食いしばりや過度なかみ合わせにより、歯に強い力がかかると歯と歯ぐきの境目付近が欠けたり、歯が破折し、象牙質が露出することで知覚過敏を引き起こします。
② 強い歯ブラシ圧
歯磨きの圧が強かったり、毛先が固い歯ブラシの使用により、歯ぐきが傷ついてしまうことがあります。
こちらが長期間続くと、歯ぐきが下がり、歯の根が露出し知覚過敏を引き起こします。
③ 歯周病の進行に伴う知覚過敏
歯周病や歯周病の治療によっても、歯ぐきが下がります。そうすると、歯の根が露出し知覚過敏を引き起こす原因となります。
④ 虫歯治療に伴う知覚過敏
虫歯の治療をした後、詰め物を入れた後、その歯に知覚過敏が起きることがあります。歯を削るという処置により一時的に歯の神経が過敏な状態になり、痛みを感じやすくなるためです。
一般的には1週間程度で落ち着くことがほとんどですが、個人差があるのと、虫歯の大きさによってはいつまでも痛みが引かないこともあります。症状が長引いたり、激しい痛みが出た場合には歯の神経を取り除く治療も必要になってきます。
⑤ ホワイトニングに伴う知覚過敏
ホワイトニングで使用する薬剤の影響で一時的に知覚過敏を感じることがあります。また、ホワイトニング直後は知覚過敏を感じやすいため、刺激物や冷たいものの摂取は避けるようにしましょう。
知覚過敏はホワイトニングを中止すれば数時間から数日で消えますが、症状が長引いたり、痛みが激しくなった場合はすぐに歯科医院に連絡しましょう。
⑥ 酸蝕症
酸蝕症とは酸によって歯が溶けることをいいます。普段から口にする食べ物や飲み物に含まれる酸が主な原因といわれています。酸により歯が溶かされ、象牙質が露出することで知覚過敏が引き起こされます。
⑦ 加齢
歯周病でなくても加齢(老化)によってだんだんと歯ぐきが痩せて下がってくると、知覚過敏を感じるようになります。
知覚過敏の治療・治し方
知覚過敏の原因は様々です。その原因にあった対処法をしていくことが大事です。
主な対処法として
①知覚過敏用の歯磨き粉
②塗り薬でコーティング
③正しい歯磨きの仕方・酸蝕症の予防
④歯周病の治療
⑤マウスピースの使用
⑥詰め物の治療
⑦フッ素の塗布
① 知覚過敏用の歯磨き粉
知覚過敏用の歯磨き粉に含まれる硝酸カリウムイオンという成分が、露出した象牙質をカバーすることで知覚過敏の症状が和らぎ
ます。
使用法や使用回数を守れば数週間ほどで効果があらわれてきます。但し、使用をやめてしまうと再び知覚過敏を感じてしまいますので継続的な使用をオススメします。
② 塗り薬でコーティング
露出した象牙質にコーティング材を塗り、刺激が伝わらないようにすることで知覚過敏を防ぐことができます。
即効性があるものですが、日常の歯磨きなどの刺激により徐々にコーティング材がすり減り、効力が薄れてくるため、定期的に処置を行う必要があります。
③ 正しい歯磨きの仕方・酸蝕症の予防
歯磨きのブラッシング圧が強いと歯ぐきが削れ、知覚過敏の症状が強まります。ゴシゴシと強く磨くのでなく、毛先が柔らかい歯ブラシく小刻みに振動させるように磨くのがポイントです。
また、酸蝕症の予防方法として酸性の飲食物を口にした後は水で口をゆすぐ・ダラダラと時間をかけない・就寝前の摂取を避けるなどの対処法があります。
④ 歯周病の治療
歯周病が原因で知覚過敏を引き起こしている場合には、歯周病の治療を優先して行う必要があります。
また、歯周病や虫歯の原因となる歯垢(プラーク)が産出する酸が知覚過敏を誘発するといわれています。
歯のクリーニングや歯磨き指導を受け、歯垢をためないことも重要です。
⑤ マウスピースの使用
ストレスによる夜間の歯ぎしりや食いしばり癖により、歯がすり減り、知覚過敏を起こしている場合には、
マウスピース(ナイトガード)の装着が第一選択となります。
⑥ 詰め物の治療
歯磨き粉やコーティング材を塗っても知覚過敏の症状が軽減しない場合には、象牙質が露出している部分にコンポジットレジンと呼ばれる白いプラスチックの材料で詰める治療を行います。
⑦ フッ素の塗布
フッ素には再石灰化を促進し、歯を強化する作用があります。
再石灰化により露出した象牙質の小さな隙間が埋まることで知覚過敏の症状が緩和され
ます。
重症化した知覚過敏の治療
知覚過敏の治療(知覚過敏治療・治し方)をしても、ずっと痛い、治らない、夜眠れないくらいの激痛を伴うなど日常生活に支障をきたすような場合には歯の神経を取り除く治療を選択することもあります。
神経をとることで痛みは感じなくなりますが、歯の将来的な予後の為にもできる限り歯の神経は温存したほうがいいとされてい
ます。
歯の神経をとる治療は最終手段となりますのでよく担当医と相談した上で決定するといいでしょう。
知覚過敏は自然治癒する?放置しても大丈夫??
歯の神経は刺激に慣れると、刺激を受けにくくするように、自力で修復する力があるといわれています。軽度の知覚過敏であれば、放置しても神経の修復力により自然治癒する可能性も有り得ると思います。
しかしながら、知覚過敏の痛みにより、適切な歯ブラシができず虫歯を作ってしまったり、放置することで歯周病が重症化し歯がグラグラと揺れてきたりと知覚過敏を引き起こしている原因によっては早めの処置をしないと症状が悪化する可能性もあります。
いずれにしても自己判断で放置するのは大変危険ですので歯科医院を受診するようにしましょう。
知覚過敏と虫歯との違い
虫歯と知覚過敏どちらも冷たいものや甘いもので歯がしみるという点では同様の症状がみられます。
違いとして、虫歯はプラークが産出する酸により歯が溶かされているため、歯に穴が空いているのと痛みも一瞬でなく持続的に続きます。
一方、知覚過敏は虫歯以外の原因で露出した象牙質が、象牙細管を伝って痛みを感じます。痛みは一時的ですぐに治まることが多いです。
虫歯と知覚過敏をご自身で見分けるのは非常に難しいです。特に虫歯は放置すると進行してしまう病気ですので、しみる症状が気になったらすぐに歯科医院に行って見て頂くことをオススメします。
知覚過敏の治療費用・回数
知覚過敏の治療費用は、治療方法や症状の強さによっても変わりますが、保険診療(3割負担)で約2,000円〜3,000円くらいとなります。回数も行う治療や症状によって変わる場合もありますが、大体1-2回で済むことが多いです。
知覚過敏におすすめの歯磨き粉
冷たいものがしみるなどの知覚過敏が気になる方におすすめしたいのがヒスケアという歯磨き粉です。
知覚過敏に効果的な薬用成分が2種類含まれています。
★ 硝酸カリウム:神経に痛みの伝達を防ぐ
★ 乳酸アルミニウム:象牙細管(象牙質内の細い管)をブロックして、刺激自体を防ぐ
フッ素も高濃度含まれており、虫歯予防にも効果的です。
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